Baby Loss Awareness Week 2021 ③

Baby Loss Awareness Week 2021

毎年 10/9 - 10/15

赤ちゃんとお別れしたご家族を想う1週間。

赤ちゃんと、赤ちゃんの両親・ご家族へ 思いを馳せる国際啓発週間です。


イギリスの支援団体「Tommy's」制作の動画では、医療機関での赤ちゃんをなくした直後のサポートとして、赤ちゃんとの思い出を残すことの意義についてが分かりやすくまとめられています。

*動画字幕を下記に転記

「Making Memories」 〜思い出を残すこと〜

If it was a normal delivery,Iwould have my camera charged and my phone would have been there as well.

通常の出産であれば、カメラを充電し、携帯電話も持っていたはずです。

In that bereavement suite we all slept together and it was nice to have her with us as part of our family.

そのお別れの部屋では、家族全員が一緒に眠り、彼女も家族の一員として一緒に過ごせて、良かったです。

I made lots of videos. lots of photography and try to keep as much memory of her as I could.

私はたくさんのビデオや写真を撮り、できる限り多くの彼女の思い出を残そうとしました。

They dressed him and brought him back, and that's when I held him. I'm really glad Got the opportunity to do that.

息子が服を着せてもらって戻ってきたとき、私は彼を抱きしめました。このような機会を得られたことを本当に嬉しく思います。

I cuddled him and spoke to him and tried to bond with him like would a normal child.

私は彼を抱きしめ、彼に話しかけ、普通の子供のように彼との絆を深めようとしました。

They took photographs and hand and foot prints. And these things I cherish now and I'm really glad that they did them for us because I wasn't even thinking about them.

彼らは写真を撮り、赤ちゃんの手形と足形もとってくれました。これらのものを私は今も大切にしていて、私にはそういったことを考えられなかったので、彼らが私たちのためにそうしてくれたことに本当に感謝しています。

To be able to see that baby it's very important in your family's wider grief even if it is just in pictures.

たとえ写真の中だけであっても、赤ちゃんに会えるということは、家族のより広いグリーフの中では、とても重要なことなのです。

We have our own way of remembering him- the hospital tag ,the first appointment scan photos, the videos of the scans.

病院のタグ、初診時のスキャン写真、スキャンのビデオなど、私たちはそれぞれのやり方で彼を記憶しています。

He's in the place that matters, like he's in our hearts.

彼は重要な場所にいるのです、例えば、私たちの心の中にいるように。

Just those few hours of me being like her dad for a little bit and making sure she was all clean and then wrapped up all cozy and that. It's worth its weight in gold.

あの数時間、少しの間、私は彼女の父親として過ごし、彼女の全身を念入りにきれいにして、居心地がよいように包んであげました。それはとても価値ある時間でした。

Once the girls are older we will talk about Mohammed and say you had a brother and if they want to will let them see the photos.

娘たちが大きくなったら、モハメドのことを話したり、兄弟がいたことを話したり、写真を見たいと言ったら見せてあげようと思っています。

(日本語訳 by 周産期グリーフケア情報ステーション)


流産・死産や生まれたばかりの赤ちゃんを亡くした場合、赤ちゃんの体と過ごせる時間は数日と短く、そのわずかで貴重な時間をどう過ごすかは、その後の悲しみのプロセスにも大きく影響します。ですが、突然の赤ちゃんの死に呆然としてしまい、葬儀後しばらく経ってから、「赤ちゃんのためにできることが色々あったのに、私は何もしてあげられなかった」と悔やみ、自分を責めている親御さんも少なくありません。

近年は、病院でも、「赤ちゃんをなくした家族のケア」にこころを配り、赤ちゃんとの思い出作りやお見送りの準備に協力してくださる場所が少しずつ増えていますが、まだ、地域や病院による差も見られます。新しくなった日本助産学会ガイドライン(*)なども参考にして、全国の医療機関で赤ちゃんをなくした家族への温かなケアが普及していくことを心から願っています。

(*)2020年1月,日本助産学会は『エビデンスに基づく助産ガイドラインー妊娠期・分娩期・産褥期 2020』を発表し,前版からペリネイタルロスについてのクリニカル・クエスチョン(CQ)を新たに追加しました。



↓ アメリカでは、プロのカメラマンが亡くなった赤ちゃんとの思い出の写真を撮ってくれるというボランティア活動が広く行われています。 

周産期グリーフケアはちどりプロジェクト “Hummingbird”『今、私たちにできること』

周産期グリーフケア はちどりプロジェクト “Hummingbird”『今、私たちにできること』 ペリネイタル・ロス後の深い悲しみの現実を1人でも多くの人に知ってもらえるよう活動しています、またその後の長い悲嘆過程の道のりを分かち合い、寄り添える社会のためグリーフケアの必要性や在り方を考えるきっかけ作りのための “ひとしずく運動”をひとつひとつ丁寧に心を込めて積み重ねていきます。

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