啓発活動の中でも大切にしたいこと
Baby Loss Awareness Week 10.9-10.15
赤ちゃんとお別れをしたご家族と
大切な赤ちゃんたちへ思いを馳せる啓発週間。
この1週間だけが大切なのではありませんが、年に1度、決まった時期に共通認識を持ち、
みんなで大切ないのちについて考えることで、新たな気づきを与えてくれるのではないかと思います。改めて大切な子どもとお別れをしたご両親・ご家族の悲しみについて思いを馳せることで、目に見えない大切なことを教えてくれると信じています。
※BLAWの記事を目にすることにも疲れてしまった方も多いかもしれません。しんどい時はお気持ちにご無理されませんよう、あえてネットを見ない時間を作ったり、ご自身のペースで悲しみに向き合っていただけたらと思います。みなさんのお気持ちを何よりも大切にお過ごしくださいね。
以下、振り返りながら、まとまりなく書き綴ったつぶやきですので、
お時間とお気持ちに余裕がある際に、お読みいただけたら幸いです。
グリーフの理解を広く知ってもらうための活動は「啓発活動」ですが、
単に情報発信すればいいというものでもないなぁと感じる日々です。
活動自体が、ほんの少しでも活動理念や目的からズレてしまうことでは、
誰かを傷つけるようなことも生じてしまいます。
それでは本末転倒であると、
いつもプロジェクトメンバー3人で振り返ったり、つぶやきあって、
初心に立ち返る作業を一緒にできる仲間がいることで
本当に助けられています。
ぶれない気持ちと意識を持ち合わせ、
物事の本質を見つめようとする姿勢で
完全にはできないながらも、
可能な範囲で様々な状況・立場にある人の
想いを想像して思いを馳せることができたらと願っています。
Baby Loss Awareness Week期間中、
私たちなりに、いつもどおり、心を込めて、
できる範囲で啓発に関連する発信をしてみようと取り組んでいるのですが・・・
「啓発活動」ってやっぱり、想像以上に奥深いなと思う今日この頃です。
特にグリーフの理解に関する啓発活動で、
一番大切にして、守らなければならないものは、天使ママパパのお気持ち。
天使ママパパたちが、しんどい思いをされるような方法であってはならないということ。
私たちの取り組みで、誰かを傷つけてしまっていなかったか?どんな配慮が欠けていたか?
大切なポイントなので、適宜立ち止まり考えることはとても大切だと考えています。
以下は、学びの機会として振り返ってみた、私自身に向けたメッセージです。
忘れないように書き留めておきたいと思います。
●BLAWの発信を1日1記事しようと思ったのですが、ただ、目標達成のために毎日、発信することにとらわれてしまっては、見る人によっては「単なるお祭り騒ぎ」のように思われてしまうのではないか(ある時期にワーッと騒ぎ立てているだけのように映る可能性がある)と心配しました。
●今、気持ちが向かないママパパがいらっしゃった場合、BLAWに参加しないことでご自身を責められたりすることがあってはならないと思いました。発信内容によっては悲しみを強要するようなメッセージだと受け止められてしまったり、BLAW・ライトアップの参加を強いられているように感じられてしまうと心配しました。
●今、しんどい思いでいるママパパが、お気持ちが向かずBLAW関連の記事も読むことに疲れてしまったり、参加しないことで自責感を抱かれたり、気持ちに無理してご参加されることが決してないように、「ありのままのお気持ち」を大切にしてほしいと振り返りました。(10/13の投稿に至った経緯です。)
やっぱり、
私たち、周産期グリーフケアはちどりプロジェクトが取り組む
すべての活動の中心には
赤ちゃん・天使ママパパがなければならない。
だからこそ、啓発活動自体も、グリーフケア/グリーフサポートと同じく、
あらゆる立場にある方々への配慮を、完璧にはできなくても
できる限りの配慮を徹底する努力をしなければならないと感じました。
完璧になど到底できておらず、
だからこそ適宜、振り返る必要があると感じています。
生きている限り、修行が続きます。
未熟だからこその有難い学びの日々です。
見たくない人は見なければいいという人がいるかもしれませんが、
疲れた時でも、悲しみの中にあるとき、「グリーフ」のキーワードへのアンテナは
敏感に張られていると思います。
だからこそ、発信する側に配慮する責任があると感じています。
グリーフケア/グリーフサポートにおいて一番大切であると考えること。
それは、やはり、、、、
ご本人のお気持ちを何よりも大切にする/していただくこと
ではないかと考えています。
誰かに言われて悲しみに向き合うのではなく、
ご本人が自分の意思で、覚悟できたそのとき、
そのタイミングが来た時に、
初めて悲しみに向き合えるものだと思います。
周囲の人が、無理やり悲しむことや語ることを強要することなどあってはなりません。
悲しみから目を背けている時間も必要な時間で、
そうやって心を保ち、何とか社会の中で適応して
懸命に立ち振る舞っていらっしゃるのだと思います。
そうやって心を守っていらっしゃることも周囲が理解しなければなりません。
そうやって考えていると、、、
私たちのBLAWの期間の投稿が、
今、とてもしんどく深い悲しみの真っ只中にある天使ママパパの
お気持ちを「無理やりに悲嘆を直視させようとしているかのように
受け取られてしまっているかもしれない」と感じ反省していました。
もし、しんどい思いをさせてしまったママパパがいらっしゃいましたら
本当に申し訳ございませんでした。
反省ってネガティブな意味だけでなく、
立ち返り、自分の行動を確認するために絶対必要で、
グリーフケア/グリーフサポートに携わろうという人はいつも意識しておかなければ
ひとりよがりの支援になる恐れがあることを
いつも心に留めておかなければと考えています。
BLAWをきっかけに一人でも多くの方が、
お空から見守ってくれている、天使ママパパの大切な赤ちゃんたちを、
周囲のみんなも思い出し、大切に想ってくれる時間になればと願うばかりです。
ただ、BLAWだから何かをしなければいけない
ということでは決してありません。
当事者のみなさまも、
支援者のみなさまも、
何かを「しなければならない」という考えをどうか捨てていただき、
燃え尽きてしまいませんように。
どうかご無理をされませんように。
おひとりおひとりのお気持ちに正直に、
ありのままの気持ちで
その時々の悲しみ(愛しみ)の色合いや質感を感じながら、
無理のないようにお過ごしできますように祈っています。
私も明日の夜は、ひとり自宅で、
そっとライトを灯して(もしかしたら心の中で)、
世界中の天使ママパパと赤ちゃんたちを想いたいところ、
気持ちが届ききらないといけませんので、
大それたことは考えずに、
私にできる小さなことこそ大切に。
まずは一番身近なママパパたちへと大切なお子さまたちに思いを馳せて
しっとりと、温かな気持ちで過ごせたらなと思っています。
そして、みなさん、お一人おひとりが、あるがままのお気持ちで
ご無理なく過ごせていることもお祈りしたいなと思っています。
この期間に色々なことを振り返りながら、
改めて大切なことを感じる日々を過ごさせていただきました。
学びの日々に、感謝しなければと思っています。
また長くまとまりがなくなってしまいましたね、失礼いたしました。
明日も今日のような穏やかな秋晴れのお天気に恵まれますように。
周産期グリーフケアはちどりプロジェクト
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