2022年度厚生労働省委託事業『不妊症・不育症ピアサポーター等の養成研修』

※公式ホームページより抜粋

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不妊症・不育症支援の課題と本事業の目的 

様々な悩みや不安を抱え、複雑な精神心理状態にある不妊症・不育症患者が、気軽に相談できるピアサポーターを育成するため、相談・支援に当たって必要となる基礎知識やスキルを習得するための研修を開催します。併せて、看護師などの医療従事者に対しても、心理面でのサポートを含む、より医学的・専門的な知識による支援を実施できるよう研修を実施します。 さらに、この事業を広く社会に周知することで、国民への不妊症や不育症に関する正しい知識の広報啓発と理解をはかります。

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国が取り組む不妊症・不育症支援の一環として、昨年度に引き続き

『不妊症・不育症ピアサポーター等の養成研修』が開催されます。

先日、広報ページが発表され、お申込みの受付も開始されたようです。


大変有難いことに、私たち、周産期グリーフケアはちどりプロジェクトも

本年度のこの研修にてお話をさせていただくことになりました。


限られた短い時間ではございますが、

流産・死産等で赤ちゃんとお別れをしたママパパの声から考えるグリーフケアについて

心を込めてお伝えできるようにがんばります。

まだ準備が何も整っておりませんが、まずはみなさまに心を込めてご報告いたします。

もし研修対象となる方で、本事業に関心がある方がいらっしゃいましたら、ぜひお申込み下さい。

いつも応援ありがとうございます。


【補足しておきたい大切なこと】

「不妊症不育症支援」という言葉をみると、不妊症・不育症の方限定の支援に思われるかもしれません。しかしそうではなく、不妊症・不育症それ自体も悲嘆(グリーフ)であり、その治療過程に生じる様々な喪失(なかなか子どもが授からない苦悩、流産・死産、治療の卒業や子どもを持たない人生を歩むことになる喪失、等)を体験される方が多くいらっしゃいます。


不妊症・不育症の治療のゴールは、全ての挙児希望の方が子どもを授かり無事に出産することです。

残念ながら、その治療過程に生じる悲嘆への寄り添いは『グリーフケア』です。

ですから、不妊症・不育症に携わる方も『グリーフケア』の知識が必要不可欠だということです。


しかし妊娠・出産にまつわる『グリーフ』は、不妊症・不育症の治療を受けているカップルだけが経験するものではありません。表現の仕方ひとつで、悲しみを経験した当事者の方々が、支援対象から除外されてしまい、必要な支援が抜け落ちてしまう恐れがあります。


不妊症・不育症によって辛い経験をした方への悲しみに寄り添う『グリーフケア』も。

治療の有無にかかわらず、妊娠・出産にまつわるあらゆる喪失に寄り添う『グリーフケア』も。

誰一人として取りこぼされないようにするためには、

『グリーフケア』が独立して大切な概念であること、必要な支援なのだということが

社会に認知されるように働きかけていく必要があると考えています。


現在、このあたりの理解があいまいであることは、

私たちも課題であると認識しています。

課題は山積みです。

何とか少しずつグリーフケアに対する理解が広がるように、

そのような意味でも今回、不妊症・不育症がタイトルについている研修で、

私たちが想いを伝えることにも大きな意義があると考えています。 

微力ながらも心を込めてがんばります。 


今後ともどうぞ宜しくお願い致します。 


周産期グリーフケアはちどりプロジェクト

周産期グリーフケアはちどりプロジェクト “Hummingbird”『今、私たちにできること』

周産期グリーフケア はちどりプロジェクト “Hummingbird”『今、私たちにできること』 ペリネイタル・ロス後の深い悲しみの現実を1人でも多くの人に知ってもらえるよう活動しています、またその後の長い悲嘆過程の道のりを分かち合い、寄り添える社会のためグリーフケアの必要性や在り方を考えるきっかけ作りのための “ひとしずく運動”をひとつひとつ丁寧に心を込めて積み重ねていきます。

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