BLAW 2022 ~啓発活動の本質について深めながら
こんにちは、全国的に急に涼しくなりましたね。昼と夜の寒暖差によって体調を崩しやすい季節、どうぞみなさまご自愛ください。
※BLAWについて、知らない方が私たちの記事を見てくださったときに、
少しでもBLAWについて知っていただく機会になればと願いを込めて書いています。
ご存じの方は読み飛ばしてくださいね。
毎年10月9日~10月15日の1週間は、
Baby Loss Awareness Week(以下、BLAW)という啓発週間。
シンボルカラーは「ピンク&ブルー」のリボン。
イギリスのチャリティー団体SANDs(https://www.sands.org.uk/)の発案で
BLAWのシンボルとしてPink&Blueの啓発活動の中で、啓発リボンが作られました。
日本ではBaby Loss Family Support‵Angie'(https://blfs-angie.jimdosite.com/)が、
日本版の啓発リボンを広く知ってもらえるように取り組んでくださっています。
そのため、BLAWに関する投稿記事には、
みなさんがそろってピンクやブルーの色合いが用いられていると思います。
いつかこの啓発週間が
社会により広く認知されるようになることを私たちも強く望んでいます。
ただ、以前も記事に書きました通り、
ピンク&ブルーリボンは
他の社会啓発活動(例えば、男性の乳がん啓発等)にも採用されています。どちらが先か?とか、誰かの所有物ではなく、誰もが自由な形で、
啓発活動に取り組むことによって、この啓発週間を広く知ってもらえるきかいがより一層増えると信じています。あくまでも啓発ツールの1つとして、このリボンをきっかけに、知ってもらう・理解してもらうことが目的です。
目に見えない他者の悲しみの存在に対して「これまで知る機会がなかった方に気づいていただくきっかけを作る」役割があると考えています。
啓発活動の中で大切にしたいことを改めて考えながら…
少し出遅れておりますが、
私たちもこの1週間、啓発活動の「本質」について深めながら、
改めて私たちの活動理念について振り返りつつ、
「何が一番大切か?」を考えながら発信していきたいと考えております。
私たち自身に向けて…以下のことを心に留めておきたいと思います。
【私たちが大切にしたいこと】
●BLAWが対象とするお別れした赤ちゃんの妊娠週数や月齢・年齢が問題ではないということ。妊娠期・出生後のお子さまとのあらゆるお別れが対象であるということ。ここに不要な線引きはいらない。悲しみ比べが目的ではないということ。
ですので、BLAWの記事を見て、
「初期流産だったから…」とか、
「新生児ではないから…」とか、
「人工死産だったから…」などと、
色々なことを思われるかもしれません。
いのちの長さやお別れの形ではありません。
ポイントはすべての生命を尊重したいという思いが込められていると信じています。
啓発活動を通して、誰一人としてこぼれおちたり、
さらに悲しい思いをさせてしまうことがないようにしなければならないと考えています。
●BLAW前に、この期間に、周産期グリーフケアはちどりプロジェクトとして何が発信できるだろうか?と考えていました。私たちが今、考えていること。
それは、とてもとてもBLAWは大切な啓発週間です。
しかし、この1週間だけの啓発週間で終わらせることなく、啓発活動を「持続」していくことこそ、私たちの使命であると再認識しました。
「悲しみは消えない」ものであることをたくさんのママパパたちの声から
痛感しております。
この1週間の特別な啓発だけで終わらせることが決してないように、
残りの51週間も同じ思いで、そして同じ温度で啓発活動に取り組んでいくことも、
もう1つ大切にしたいと改めて考えていました。
(被災地の方々が本当に必要な支援もわからず、一時期限りの復興ボランティア活動をしても、継続した支援には程遠い支援になってしまう恐れがあるのと同じ、風化さてはいけません)
このBLAWに、心あるたくさんの方々(多くは当事者のみなさんが、ご自身の経験があるからこそ同じ思いをした方々のために)が
それぞれにBLAWに発信し啓発を呼び掛けてくださっている記事を読み、
私たちも、大変はげまされ、さぁがんばろう!という思いでおります。
本当に大切なことを伝えてくださっている記事をたくさんお見掛けし、
この温かい気持ちが、突然の赤ちゃんとのお別れを経験し孤独を感じているママパパたちに届くことを強く願っています。
BLAWという啓発週間があることを知って、この上ない悲しみを経験している人が星の数ほどたくさんいるんだということを知る機会になればと願っています。
この「たくさんいる、あなただけじゃない」という言葉は、
時に誤解を招くことがあります。
「自分だけが悲しくて辛いと思わないで(悲しんではいけない)」
という意味ではなく、
「悲しい経験をした人がたくさんいる。あなたの気持ちをちゃんと受け止めてくれる人が必ずいる。だから決してひとりぼっちなんかじゃない。」
という正しいメッセージが、
悲しみを経験したママパパたちに温かい気持ちと共に届きますよう強く願っています。
BLAW期間中に特別な取り組みは予定していませんが、
BLAWも心を込めていつも通り、赤ちゃんと天使ママパパたちへ思いを馳せながら、
私たちにできる形での啓発活動に取り組んで参ります。
いつもありがとうございます。
#blaw2022
0コメント